大人からバレエが上達する人の共通点|力を抜く習慣

大人からバレエが上達する人の共通点|力を抜く習慣 大人バレエ入門

週2でレッスンに通って、動画も見て練習している。それなのに先生から言われることは毎回同じ——そんな時期、ありませんか。

「もっと力を抜いて」「軸足にちゃんと乗って」。何をどう変えればいいのか、わからないまま何ヶ月も過ぎていく。

伸び悩みの時期は、ほとんどの方が経験することです。でも、同じ教室で同じように練習しているのに、すっと上達していく人がいるのも事実です。その違いはいったいどこにあるのでしょうか。

頑張れば頑張るほど、体がぎゅっと固まってしまう

頑張れば頑張るほど、体がぎゅっと固まってしまう

上達したいという気持ちは、そのまま力みにつながりやすいです。

「ちゃんとやらなければ」「きれいに見せたい」という意識が体に入ると、知らないうちに全身がぎゅっと緊張した状態になります。肩が上がり、お腹に力が入り、足の付け根がこわばる。その状態で動こうとするから、動作がぎこちなくなります。

頑張るほど力んで、力むほど動けなくなる。これは多くの大人バレエ初心者が経験する、少し皮肉な逆説です。

練習量が増えても上達が止まったように感じるのは、体の使い方そのものに理由があることが多いです。

上達しやすい人は「ゆるめる場所」を知っている

上達が早い方を見ていると、共通していることがあります。

それは、力を「入れる場所」を探すのではなく、「ゆるめる場所」を知っているということです。ターンのときに回そうと腕に力を入れるのでなく、肩と上半身の力みをふっと抜いてから動き出す。バランスのとき、ぐらぐらしないように固めようとするのでなく、軸がすっと通るように体を整える。

この違いは、見た目では小さいです。でも、体の内側では大きく違います。

力を入れて動こうとすると、体のあちこちがバラバラに動き始めます。整えてから動くと、全身がひとつの流れで動きやすくなります。レッスンで「しなやかに動けているな」と感じる人は、この感覚を自然につかんでいることが多いです。

大人が力みやすい理由は、体の柔らかさではなかった

「子どもの頃からやっていないから」と思っている方も多いかもしれません。確かに、子どもは体が柔らかく、可動域も広いです。

でも、上達のスピードの差は、体の柔らかさや筋肉の問題だけではないと感じます。子どもはそもそも、力まずに動ける状態がデフォルトです。「うまくやらなければ」という意識が薄い分、体がふわっとした状態で動けます。

大人は逆に、日常生活でパソコンを打ったり、緊張する場面を乗り越えたりする中で、体のどこかに力を入れ続けることが習慣になっています。その習慣がバレエのレッスンにも持ち込まれます。

つまり、大人のバレエが難しい理由のひとつは、年齢や筋肉の問題だけでなく、「力みのクセ」が体に入っていることにあります。この視点で取り組むと、練習の方向性が変わってくることがあります。

「まず整える」という習慣を持ち始めた方の変化

ある方が、レッスン前の準備を変えてみたことがあります。それまでは動きのイメージを頭の中で繰り返すことが準備でした。それを、体をすっと整えることから始めるようにしたそうです。

力んでいる部分を感じて、ゆるめる。肩や首の余分な緊張を抜いてから、レッスンに臨む。するとピルエットに入る前の重心の置き方が変わってきた、という声があります。先生から「力を抜いて」と言われる回数が減ってきた、とも。

「回ろう」と思う前に「整える」。この順序が変わるだけで、体の動き出し方が違ってくることがあります。

もちろん、一度やったからすぐに変わるものではありません。ただ、「整えてから動く」という感覚を日々の習慣にしていくうちに、先生から言われていた「力を抜いて」の意味が少しずつ体でわかってきた、という方もいます。

バレエの上達は、もちろん技術の積み上げです。でも同時に、体の状態をどう整えるかという習慣とも深くつながっています。

ターンアウトに悩んでいる方は、バレエのターンアウトができない|股関節の力みをゆるめる考え方で、股関節の使い方について書いています。体幹について「鍛えているのにブレが減らない」と感じている方は、ダンスの体幹は「鍛える」より「使う」も参考になります。

よくある質問

大人から始めたバレエはどこまで上達できますか?

どこまで上達できるかは、年齢よりも体の使い方と練習の継続によるところが大きいと思います。子どもの頃から始めた方と同じ競技の場で活躍するのは難しくても、動きがしなやかになる・軸が安定してきた・レッスンが楽しくなったという変化を感じている方はいます。「子どもと同じ基準で上達を測らない」ことが、大人バレエを続けるうえで大切な視点のひとつです。

何歳まで上達しますか?

「何歳まで」という問いに、はっきりした答えを出すのは難しいです。ただ、体の使い方を変える・力みのクセを手放すという方向の変化は、年齢を問わず起きやすいという声があります。40代・50代になってから体の感覚が変わってきた、という方もいます。上達の形が変わっていくことはありますが、変化がなくなるわけではないようです。

ピルエットの感覚についてさらに深く知りたい方は、ピルエットで目が回る原因と、軸をまっすぐ保つ体の使い方もあわせて読んでみてください。回れない感覚に悩んでいる方には、ピルエットが回れない大人へ|軸足に乗る感覚のつくり方も参考になります。バレエの動き全体の土台を改めて整理したい方は、バレエが変わるのは、力みを抜いてからもどうぞ。

体の使い方から、変わってみませんか

「力を抜いて」と言われるたびに、何をすればいいかわからなかった。そんな方が、「整える」という視点を持ち始めてから、レッスンへの向き合い方が変わってきた事例があります。

体の使い方に興味があって、自分の体でどう感じるか確かめてみたいと思った方は、一度体験してみてください。

体の使い方を体験してみたい方へ

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