バレエのレッスンへ通っているのに、先生から毎回同じことを注意される。練習しているつもりでも、動きが変わっている実感を持てない。そんな時期はありませんか。
「もっと力を抜いて」「軸脚に乗って」と言われても、何をどう変えればよいのか分からないまま、次の動きへ進んでしまうこともあります。
大人からバレエを始めた人が上達するには、練習量を増やすだけでなく、注意された内容を次の動きへどう反映するかが大切です。この記事では、レッスンを上達につなげるための5つの習慣を紹介します。
大人からバレエが上達する人に共通する5つの習慣

- 注意されたことを一度に全部直そうとしない
- どの瞬間から姿勢が崩れるかを確認する
- 回転やジャンプを加える前に、ゆっくりした動きで確かめる
- 必要な力と余分な力を区別する
- レッスン後に一つだけ振り返る
一度のレッスンですべてを変えようとせず、確認することを絞って次の動きへつなげていきましょう。
1.注意されたことを一度に全部直そうとしない
レッスン中に複数のことを同時に直そうとすると、動きが止まったり、肩や首に余分な力が入ったりすることがあります。
先生から「軸脚に乗る」「肩を下げる」「顔をつける」と続けて注意された場合も、まず一つを選んで次の動きで確認してみましょう。
一つの動きで確認することを絞ると、何を変えたときに動きやすくなったのかが分かりやすくなります。できたら次の注意点を加え、少しずつ組み合わせていきます。
2.どの瞬間から姿勢が崩れるかを確認する
最後の形だけを直そうとするのではなく、どの瞬間から動きが崩れるかを確認します。
たとえばピルエットで着地が乱れる場合でも、原因が着地にあるとは限りません。プリエの時点で上半身が傾いている、軸脚へ立つ前に腕が動いている、顔を戻すタイミングが遅れているなど、回転へ入る前からずれていることがあります。
動きを始まり・途中・終わりに分けると、確認する場所を絞りやすくなります。ターンでどこから崩れるかを確認したい方は、ターンでふらつく原因と、着地を安定させる5つの確認ポイントも参考にしてください。
3.回転やジャンプを加える前に、ゆっくりした動きで確かめる
回転やジャンプを何度も繰り返すだけでは、どこを直せばよいのか分からなくなることがあります。
ピルエットなら、まず回らずにプリエからパッセ・ルルベへ立つ。ジャンプなら、跳ぶ前にプリエと着地する足の向きを確かめる。このように動きを小さく分けてから、少しずつつなげていきましょう。
速さを落としても同じ形を保てるかを確認すると、勢いで補っていた部分にも気づきやすくなります。
4.必要な力と余分な力を区別する
「力を抜く」とは、全身をゆるめることではありません。姿勢を支えるために必要な力は保ちながら、肩を持ち上げる、首を固める、手先を握るといった余分な力を減らします。
肩が上がる、首を固める、足の付け根を必要以上に締めるなど、動きに必要のない力まで入ると、腕や脚を動かせる範囲が狭くなります。
先生から「力を抜いて」と言われたときは、どの部分の力を減らすのかを確認すると、次の動きで試しやすくなります。
体幹を鍛えているのに動きへつながらないと感じる方は、ダンスに体幹は必要?筋トレを動きにつなげる5つのポイントもあわせてご覧ください。
5.レッスン後に一つだけ振り返る
レッスン後は、できなかったことをすべて並べるのではなく、その日に分かったことを一つだけ振り返ります。
「パッセへ上げる前に上半身が傾いていた」「腕を動かすタイミングを遅くすると回りやすかった」など、次のレッスンで確認できる形で残しましょう。
大人は、先生の説明と自分の動きを結び付けて整理できます。次のレッスンで同じことを試し、結果を確かめるところまでを一つの練習として考えてみてください。
レッスン前にも、確認することを一つ決めておく
レッスン前には、前回注意されたことを一つ確認しておきます。動きの手順を思い出すだけでなく、肩や首に余分な力が入っていないか、立ったときに上半身が傾いていないかを確認してから動き始めましょう。
すべての動きで同じことを意識し続ける必要はありません。バーレッスンやセンターレッスンの中で、確認しやすい動きを一つ選びます。
ターンアウトを確認したい方は、バレエのターンアウトができないときの考え方も参考にしてください。
よくある質問
大人から始めたバレエはどこまで上達できますか?
上達の内容や速さは、始めた年齢だけでなく、レッスンの頻度、練習内容、これまでの運動経験、体の状態などによって変わります。大人から始めた場合も、姿勢や動きの順番を理解し、少しずつ修正していくことで、できる動きを増やしていけます。
何歳まで上達できますか?
上達できる年齢に一律の区切りはありません。年齢や体の状態に合わせて練習量を調整し、難しい動きだけでなく、姿勢、腕の運び、音楽に合わせるタイミングなども含めて変化を確認しましょう。
先生から同じ注意を何度も受けるときは、どうすればよいですか?
注意された言葉をそのまま繰り返すだけでなく、動きのどの場面を変えるのかを確認します。一度に直すことを一つに絞り、回転やジャンプを加えない状態で試してみてください。
ピルエットの視線と顔の動きを確認したい方は、ピルエットで目が回る原因とスポッティングのやり方をご覧ください。回転へ入る前の立ち方は、ピルエットが回れない原因と5つの確認ポイントで紹介しています。
体の使い方から確かめてみたい方へ
ここで案内しているのは、バレエの技術指導やバレエレッスンではありません。イスから立ち上がる動作などを通して、立ったときや片脚へ体重を移したときに、体のどこへ力が入りやすいかを確かめる体験です。

