ピルエットを何十回練習しても、軸がブレたままでスムーズに回れない。レッスン後にスマホで「ピルエット コツ」「大人バレエ 上達」と調べては動画を見る夜がある。そういう時期があります。
大人からバレエを始めた人が上手くなろうとするとき、「もっと練習する」「柔軟性を高める」という方向に進みがちです。でも大人で上達が早い人を見ていると、練習量より先に変わっていることがあります。体の使い方です。
大人から始めると「体が言うことを聞かない」と感じる理由

子どもの頃から始めた人は、レッスンを通じて体の感覚が積み上がっています。大人から始めると、動きのイメージはあっても体の感覚がついてこない——そういうギャップがあります。
「軸足に乗って」と言われてもどこに乗ればいいかわからない。乗れている気がしているのに、ピルエットを始めた瞬間にぐらっと崩れる。「肩を下げて」と言われてもすぐ上がってしまう。
これは努力不足ではなく、体の使い方の土台がまだ作られていない状態のことがあります。「軸足に乗る」感覚が体にインプットされていないと、どこに力を入れてどこを緩めればいいかがわからないまま、頭だけで動こうとしてしまいます。
レッスンで「軸足に乗って」と言われて、一生懸命乗ろうとしてもグラッとなる。乗れているつもりなのに、ピルエットを始めた瞬間に崩れる。「乗る」感覚がどういうものかが体に入っていないと、どれだけ意識しても再現できません。体の感覚を知るためには、技術を練習するより先に「整えてもらう体験」が手がかりになることがあります。
大人バレエを続けている方の中に、「ある日急に先生の言葉が体に入ってきた」という経験をした方がいます。それまでわかっていても体で再現できなかったことが、体の状態が変わった瞬間にスッとできるようになった。そういう変化が起きると、今まで何年もかかっていたことが急に動き始めます。
大人は頭で考えながら体を動かします。この「考える」プロセスが力みを生みやすい。子どもが感覚で動くのに対し、大人は意識しすぎて体が固まりやすい。先生の言葉をそのままやろうとすると、体がさらに固まってしまうことがあります。
技術より先に体の状態を変えると何が起きるか

ピルエットのコツを知っても、軸がブレやすい体の状態のままでは安定しにくい。ターンアウトのやり方を知っても、股関節に力みがあると開きにくい。
技術を積む前に、体の土台の状態を整えることが先になります。力みが減ると動きがしなやかになり、先生の言葉が体に入りやすくなる——そういう変化を経験した方がいます。
「力を抜いて」の意味がわかっていても体で再現できない時期があります。それが体の状態を変えることで、ある日突然スッと入ってくることがある。大人バレエの上達には、この「体の状態の変化」が大きく関係しています。そういう変化が起きると、今まで何年もかかっていたことが急に動き始めることがあります。
体の力みは、自分では気づけないことが多い

大人バレエが上手くなる方法を探しているなら、技術のコツより前に「体がどんな状態にあるか」を一度確認してみることが手がかりになります。
力んでいるかどうかは、自分ではわかりにくいことがあります。でも、力みが取れた瞬間というのは、動きがふっと軽くなる感覚として体に来ます。そういう瞬間を一度でも経験すると、目指すべき状態がわかってきます。
「ピルエットで軸が止まるようになってきた」「肩が上がっていたことに気づけなかったけど、レッスンが楽になった」——そういう変化を経験した方がいます。技術が増えたわけではなく、体の状態が変わったことで、同じ動きが別物になっていく。バレエは体の使い方が変わると「あのとき先生が言っていたことはこれだったのか」とわかる瞬間がある、と話す方がいます。体の状態が変わることで、今まで届かなかった言葉が届くようになります。大人から始めたから遅い、ということはありません。体の使い方は変えられます。何歳からでも、体の状態に目を向けることから始めることができます。整えることが、上達の入口になります。
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