「もっと開いて」と言われるたびに、ぐっと力を入れる。でも体はぐらぐらして、なぜか別のところが固まってしまう。3年通っても、この感覚が変わらない。
そんな状態になっていませんか。
子どもの頃からバレエを続けている人のように、すっと自然に股関節が開いている姿を見ると、「自分の骨格の問題なのかもしれない」と感じてしまうこともありますよね。
大人のターンアウト、子どもと何が違うの?

子どもの頃からバレエを習っている方と、大人になってから始めた方では、体の状態が根本的に異なります。
成長期に股関節まわりの動きを繰り返してきた人と、長年デスクワークやスポーツで固まった体でバレエを始めた人では、使いやすい筋肉の場所や動かし方がそもそも違います。
さらに、大人の場合は「できなければもっと力を入れればいい」という習慣が染みついていることも多いです。何かを頑張るときに、ぎゅっと力を入れることが当たり前になっているんですね。ターンアウトしようとするたびに、股関節のまわりにぐっと力が入ってしまう。これが、実は動きを妨げているケースがあります。
「骨格の問題」だと思い込んでいませんか?
ターンアウトができないと感じたとき、「自分の骨格が向いていないのかも」と結論づけてしまいがちです。確かに、股関節の形には個人差があります。
ただ、骨格の問題ではなく、「力みによって可動域が狭まっている」という状態になっている場合もあります。
股関節のまわりには、股関節を外側に回す動き(外旋)に関わる筋肉が複数あります。この筋肉がほぐれていれば、骨格が許す範囲でゆるやかに開けるのですが、力んでいる状態だとそもそも動ける範囲が狭くなってしまいます。
無理に開こうとすることで余計な力みが生まれ、それがさらにターンアウトを難しくする。そういう悪循環になっていることもあるようです。ストレッチを重ねても変わりにくいときは、このパターンを疑ってみる価値があるかもしれません。
付け根をゆるめたら、股関節の動き方が変わってきた
バレエを数年続けている方のことを聞いたことがあります。大人になってからバレエを始めて、何年経ってもターンアウトが「開かない」という悩みをずっと持っていたそうです。
熱心にストレッチを続け、開脚の練習も重ねました。でも、レッスン中に「もっと開いて」と言われるたびにぎゅっと力んでしまい、体がぶれる状態がなかなか変わらなかったと言います。
そこで、開こうとする力みをいったん手放して、股関節の付け根からじんわりゆるめるという体の使い方を意識してみたそうです。すると、以前より股関節がうごきやすくなってきた感覚があった、という話でした。
もちろん、これですぐにターンアウトが完成するわけではありません。ただ、「開こうとして力む」よりも「ゆるめてから動く」という順番にしたことで、体の状態が少しずつ変わってきたということです。
ターンアウトにまつわる体の使い方をもっと詳しく知りたい方は、バレエのターンアウトができないの記事で考え方を整理しています。
また、ターンアウトは軸足との連動とも関係します。ピルエットで軸足に乗りきれないと感じている方は、ピルエットが回れない大人へも合わせて読んでみてください。
上半身の力みが気になる方は、バレエで「肩の力を抜いて」と言われ続ける人へもご覧いただけます。
力みを抜く体の使い方を、一度体験してみませんか?
ターンアウトをはじめ、バレエの動きは「頑張って開く・持ち上げる」よりも、「ゆるめてから動く」という体の使い方のほうが変わりやすいことがあります。
「ゆるめてから動く」という体の使い方は、読んだだけでは感覚がつかみにくいです。実際に体で動かしてみると、力んでいたときとの違いがわかりやすくなります。


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