鏡に映る自分の腕が、なんだか硬い

レッスンで「腕をもっとやわらかく」「ポールドブラを大きく」と言われる。でも、いざ動かそうとすると肩が上がり、腕の動きがぎこちなくなる。鏡に映る自分の腕だけが、周りの人より硬く見える気がする。こんなふうに感じたことはありませんか。
ポールドブラとは、バレエにおける腕の運び方のことです。腕がぎこちなく見えるときは、肩の力だけでなく、肘や手首の形、腕を通る軌道、上体とのタイミングが関係していることがあります。この記事では、ポールドブラを柔らかく見せるための確認ポイントを紹介します。
バレエの腕がぎこちなく見える5つの原因
ポールドブラが硬く見えるときは、次のような動きが起きていないか確認してみましょう。
- 腕を上げると肩まで一緒に上がる
- 肘が落ちる、または伸ばしきって固まる
- 手先だけが先に動き、腕全体の形が崩れる
- 腕と上体、顔の向きを別々に動かしている
- ゆっくり動かそうとして息を止めている
「力を抜く」だけでは直しにくいため、どこから形が崩れているかを一つずつ確認することが大切です。
1.肩を上げず、首まわりを長く保つ
腕を高く上げようとすると、肩まで持ち上がり、首まわりが詰まって見えることがあります。まずは腕の高さを少し下げ、肩を持ち上げずに動かせる範囲を確認しましょう。
ただし、肩を無理に下へ押し込むと、今度は腕の動きが固くなります。肩を固定するのではなく、首まわりを長く保ちながら腕を動かします。
肩に力が入りやすい方は、バレエで肩の力を抜く方法も参考にしてください。
2.肘を落とさず、伸ばしきらない

ポールドブラでは、肩から手先までが緩やかな曲線になるように腕を保ちます。肘が落ちると腕が平たく見え、反対に肘を伸ばしきると動きが硬く見えやすくなります。
鏡を見るときは手先だけでなく、肩から肘、手首までの線を確認してください。先生から指定された腕の位置を保ちながら、肘を固めずに動かします。
3.手先ではなく、腕全体を同じ軌道で運ぶ
次のポジションへ急いで手を動かすと、手首が先行し、肘や肩があとからついてくる形になります。
まずは腕を低い位置からゆっくり動かし、肩、肘、手首、指先の順序が途中で崩れていないか確認します。腕がどこを通って次の位置へ移るのかを意識すると、動きが途切れにくくなります。
4.腕だけでなく、上体と顔の向きも合わせる
腕の形だけを整えても、上体や顔が正面を向いたままだと、動きが体から離れて見えることがあります。
ポールドブラを練習するときは、腕の位置だけでなく、胸の向き、顔の向き、目線を変えるタイミングも確認しましょう。細かな形やタイミングは流派や振り付けによって異なるため、レッスンで習った動きに合わせてください。
5.息を止めずに、ゆっくり動かす
ゆっくり動かそうとして息を止めると、首や肩まで固まりやすくなります。まずは低い位置で腕を動かし、自然に呼吸を続けられる速さと範囲で練習します。
肩が上がる、肘が落ちる、手首が折れる位置が分かったら、そこで一度止まり、形を整えてから動きを続けましょう。
ポールドブラは低い位置から確認する
最初から腕を頭上まで上げると、肩が上がっても気づきにくくなります。まずはアン・バーから腕を少し持ち上げ、肩、肘、手首の形を確認します。
その位置で首や肩を固めずに保てたら、少しずつ腕を高くします。大きく動かすことより、腕の形を崩さずに通れる範囲を広げていきましょう。
よくある質問
腕を動かすと肩が上がってしまいます。
腕を上げる高さを少し下げ、肩を持ち上げずに動かせる位置を確認してください。肩を無理に下げるのではなく、首まわりを長く保ったまま腕を動かします。
ポールドブラが小さい、平べったいと言われます。
腕の大きさだけでなく、肘が落ちていないか、肩から手先までの曲線が保たれているかを確認します。腕を大きく広げるだけではなく、上体や顔の向きと動きを合わせることも大切です。
手先や指がこわばってしまいます。
指を一本ずつきれいに見せようとすると、手に力が入りやすくなります。親指を強く握り込んでいないか、手首が折れていないかを確認し、腕全体を動かした先に手がついてくるように練習してみましょう。
体の使い方から確かめてみたい方へ
ポールドブラを柔らかく見せるには、手先だけでなく、肩、肘、手首、上体の動きを合わせることが大切です。まずは低い位置から、肩や首を固めずに腕を動かせる範囲を確認してみてください。
ここで案内しているのは、ポールドブラの技術指導やバレエレッスンではありません。イスから立ち上がる動作などを通して、腕を動かしたときに肩や首のどこへ力が入りやすいか、立った状態で体をどのように支えているかを確かめる体験です。

