バレエには、動き方や脚の形が異なるさまざまなターンがあります。
ピルエット、フェッテ、ピケターン、シェネ、スートゥニュ……レッスンで名前を聞いても、どのような動きだったか迷うことがあるかもしれません。
この記事では、大人の初心者がレッスンで耳にすることの多い6種類のターンを取り上げます。それぞれの名前、動きの特徴、練習するときの確認ポイントを順番に見ていきましょう。
| ターン | 主な特徴 |
|---|---|
| ピルエット | 片脚を軸に、その場で回る |
| フェッテ・アン・トゥールナン | 動脚を開いて戻しながら連続して回る |
| ピケターン | 伸ばした脚へ立ち、移動しながら回る |
| シェネ | 両脚へ交互に体重を移しながら連続して回る |
| スートゥニュ・アン・トゥールナン | 5番で脚を入れ替えながら回る |
| アティチュードターン | 膝を曲げて上げた脚の形を保って回る |
ピルエット|片脚を軸にして回る

ピルエットは、片脚を軸にして1回以上回る動きです。大人の初心者向けレッスンでは、動脚をルティレの位置にして回る形をよく練習します。この位置は、教室によってパッセと呼ばれることもあります。
軸脚から外側へ回るアン・ドゥオールと、内側へ回るアン・ドゥダンがあり、準備する足の位置や回転方向が異なります。
回転へ入る前のプリエで上半身が傾いていないか、軸脚の上へ立つ動きと腕をまとめるタイミングが合っているかを確認しましょう。
ピルエットで視界が流れたり目が回ったりするときは、ピルエットで目が回る原因とスポッティングのやり方で練習方法を紹介しています。2回転目で崩れる場合は、ダブルターンで確認したい5つのポイントもあわせてご覧ください。
フェッテ・アン・トゥールナン|動脚を開いて戻しながら連続して回る
フェッテ・アン・トゥールナンは、動脚を前や横へ開いてからルティレの位置へ戻し、軸脚のプリエとルルベを繰り返しながら連続して回るターンです。「白鳥の湖」の黒鳥のヴァリエーションで行われる連続回転がよく知られています。
1回転ごとに軸脚でプリエとルルベを行い、動脚と腕を開いて戻しながら次の回転へつなげます。
続けるうちに位置が外側へずれる場合は、動脚を大きく動かすことだけでなく、軸脚のプリエから同じ位置へ立ち直れているかを確認しましょう。
連続回転が途中で崩れるときの確認方法は、フェッテが連続で回れない原因と5つのコツで詳しく紹介しています。
ピケターン|伸ばした脚へ立ち、移動しながら回る

ピケターンは、進行方向へ伸ばした脚に直接体重を移し、ドゥミ・ポワントまたはポワントで立って、その脚を軸に回るターンです。
踏み出した脚の上へ体を運び、反対の脚をルティレの位置に集めて回ります。連続して行うと、一定の方向へ移動していきます。
踏み込んだ瞬間に上半身が傾く場合は、足先だけを遠くへ出していないか、踏み出す方向と体を運ぶ方向がそろっているかを確認してみてください。
シェネ|両脚へ交互に体重を移しながら連続して回る
シェネは、両脚へ素早く体重を移しながら、半回転ずつ連続して進むターンです。トゥール・シェネ・デブーレと呼ばれることもあります。
左右の脚を近づけたまま、ドゥミ・ポワントまたはポワントで回ります。ピケターンが片脚へ立って一回転するのに対し、シェネは左右の脚を交互に使って回転をつなげます。
進む方向が曲がるときは、最初に進行方向と視線を戻す場所を決めましょう。脚を大きく踏み出さず、上半身と足が同じ方向へ進んでいるかを確認します。
スートゥニュ・アン・トゥールナン|5番で脚を入れ替えながら回る
スートゥニュ・アン・トゥールナンは、両脚を5番ポジションのス・スに集め、ドゥミ・ポワントまたはポワントで回りながら脚の前後を入れ替える動きです。
足を5番へ集める動きと上半身の回転が別々になると、途中で脚が開いたり着地の方向がずれたりします。回転へ入る前に、どちらの脚を前にして終わるのかを確認しておきましょう。
アティチュードターン|膝を曲げて上げた脚の形を保って回る
アティチュードターンは、動脚の膝を曲げて前または後ろへ上げ、その形を保ちながら軸脚で回るターンです。動脚を後ろへ上げる形をアティチュード・デリエール、前へ上げる形をアティチュード・デヴァンといいます。
動脚を上げることに意識が向きすぎると、上半身が脚に引かれて傾くことがあります。まずアティチュードの姿勢で立ち、骨盤や上半身の向きを確認してから回転を加えましょう。
種類が違っても、ターンで共通して確認したいこと

ターンによって軸脚の使い方や動脚の形、移動の有無は異なります。ただし、次の点はどのターンでも確認できます。
- 回転へ入る前に上半身が傾いていないか
- 軸脚の上へ立てているか
- 腕と動脚を動かすタイミングが合っているか
- 回転する方向へ視線を戻せているか
- 着地する方向と足の位置が決まっているか
何度も続けて回る前に、どの場面から姿勢や方向がずれるのかを確かめましょう。
回転中や着地で安定しないときは、ターンでふらつく原因と、着地を安定させる5つの確認ポイントで練習の順番を紹介しています。
パッセで片脚立ちが安定しない場合は、バレエのパッセで軸足に乗るためのポイントも参考にしてください。ピルエットの準備から確認したい方は、ピルエットが回れない原因と5つの確認ポイントをご覧ください。
よくある質問
バレエのターンにはどのような種類がありますか?
代表的なものに、ピルエット、フェッテ・アン・トゥールナン、ピケターン、シェネ、スートゥニュ・アン・トゥールナン、アティチュードターンなどがあります。それぞれ軸脚の使い方や動脚の形、移動の有無が異なります。
ピルエットとフェッテの違いは何ですか?
ピルエットは片脚を軸にして回る動きの総称です。フェッテ・アン・トゥールナンは、軸脚のプリエとルルベを繰り返し、動脚を開いて戻しながら連続回転をつなげます。
ターンが上手くなるには、何から練習すればよいですか?
まず回転せず、準備の姿勢から軸脚の上へ立って止まれるかを確認します。次に腕と動脚、顔の動きを加え、4分の1回転や半回転から着地する練習へ進みましょう。レッスンでは、先生が示す方向や脚の位置を基準にしてください。
体の使い方から確かめてみたい方へ
ここで案内しているのは、ターンの技術指導やバレエレッスンではありません。イスから立ち上がる動作などを通して、立ったときに体のどこへ力が入りやすいか、姿勢をどのように支えているかを確かめる体験です。

